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勝どき動物病院 中央区勝どき

勝どき動物病院

東京都中央区勝どき3-4-20
03-5548-1226
予約優先・急患随時

ウサギの健康チェックポイント

ウサギは、様々な病気にかかりますが、初期病変は症状として気づきにくいですし、生態的に病気を隠そうとします。飼い主様の中には体調の変化に気づくことができず、残念ながら、重症化してからご来院されるケースも少なくありません。当院では年齢にあわせた、項目および頻度での定期健診をお勧めいたします。

当院では院内でミニウサギ(ラナ)を飼育し、スタッフ全員がデリケートな生き物であるウサギの扱いを熟知しております。また、わんちゃんの鳴き声が苦手な子のために、診察室、診察時間の調整を致しますのでご予約時にその旨お伝えください。

定期的に処置が必要な歯切り(処置方法をご説明いたします)、爪きりなど日頃のケアについてもご相談ください。

眼の病気

・涙や目やにの増加。特に目元が異常にぬれている場合。
・充血の有無。
・眼の中心部が白く濁っている場合。

眼に病変がある場合、原因は眼だけでなく、歯の不正咬合などの問題から生じている場合も多いです。放置しますと、膿瘍の形成、食欲不振、胃腸停滞などの全身疾患につながるリスクがあります。

食餌の重要性

・食餌の種類の好みの変化。
・食べる量等の変化。
・牧草を食べない。

小さい頃から、好き嫌いをさせないように、しっかりと方針立てた食餌の給与を考えましょう。牧草(アルファルファ、チモシー)を中心にし、ペレットはしっかり計量、ビタミン補給のため生野菜(小松菜、青梗菜、ブロッコリー)も与え、肥満を予防しましょう。おやつは、コミュニケーション程度に最小限に留めるべきです。

便状態の観察は健康チェックの基本

・便のサイズの変化(小さい、大小不同、毛で連なっているなど)
・便の性状の変化(粘液便、水様性便、血液の混入など)
・寄生虫の有無(ギョウチュウ、コクシジウムなど)

なんらかの要因により胃腸食滞(毛球症)が生じていると、便の形態、性状に変化が起こります。
早期発見し適切な処置、投薬を実施することで、重症化を防ぐことができます。ウサギの水様性下痢は重症です。早急な来院をお勧めします。

歯の咬み合わせ(不正咬合)

・歯軋りの有無
・下顎が唾液でぬれていないか?
・食欲の急激な低下、食餌の偏食がないか?

口腔内の視診のみでは、歯科のトラブルを見過ごす可能性もあります。症状により詳細なX線検査の実施をお勧めします。切歯および臼歯の不正咬合は、口腔内潰瘍をはじめ、眼球突出、膿瘍の形成などなど、クオリティーオブライフの著しい低下を招きます。当院では定期的な検査、状況により適切な処置をご提案、実施いたします。
皮膚の状態

・眼・口・尿道・肛門周囲の皮膚に充血、発赤
・足裏のかかと部分
・外耳周囲、下腹部の分泌線

フローリングでの長時間の放し飼い、トイレしつけの不備、過剰体重などにより写真のようなソアホックになってしまいます。すぐにでも足裏の毛の様子をみて頂き、皮膚の発赤の有無を確認し、フローリング、不衛生な環境は避けてください。日頃の生活環境の衛生管理が重要です。生活環境をお伺いした上で、ご相談、治療方針をご説明いたします。
去勢・避妊手術の推奨

ウサギもヒトと同じように高齢化により腫瘍の発生が多くみられます。そのなかでも生殖器の腫瘍も少なくなく、適切な時期に去勢、避妊手術を実施してあげることで、犬や猫同様病気のリスクを減らしてあげることができます。女の子の場合は、5歳以上の子で約80%が卵巣、子宮関連の病気に罹ってしまうといわれます。

当院では、去勢術、避妊術において超音波手術機器であるソノサージ、血管シーリングPKシステムを用い、安全な手術を実施しております。手術の概要、適切な施術の時期、麻酔のリスク、費用等お気軽にご相談ください。

男の子の場合は、精嚢炎や精巣腫瘍(良性の間細胞腫が多い)が生じ、一部で悪性腫瘍である精細胞腫も見られます。
時折、精巣の外観をみて頂き、サイズの変化に気づきましたら要注意です。

悪性である子宮腺癌の発生率が最も高く、発症から1~2年後には肺、リンパ節、肝臓などに転移してしまう可能性が高いですが、摘出手術時に、全身状態も悪くなく、遠隔転移の確認がされなければ術後は比較的良好です。血尿が主とした症状です。尿の色は食餌などの影響を受けますが、心当たりのない、赤い尿が続く場合や、乳腺の腫れ、腹部の膨張など異 変を感じましたら、すみやかな検査をお勧めします。

脱臼・骨折について


ケージ内でびっくりして暴れ手しまった時、ドアにはさんんだ、抱いている時に落としてしまった、また、上半身だけを押さえ込むなど無理な保定時に、四肢の骨折、脱臼だけでなく脊椎の脱臼をも容易に発生します。
ウサギの筋肉は発達している反面、骨は非常にもろいためにこのような残念な事故が起こってしまいます。
脊髄の損傷は、後肢の麻痺や排尿不全等を生じさせ、著しくQOLを低下させます。また、四肢の骨折もピン、外固定等ににより治療いたしますが、治癒過程は他の動物種より時間がかかります。くれぐれも、無人時の放し飼い、不注意な扱いなどに気をつけてください。

腫瘍について


飼育管理や、病気の知識の向上の結果、うさぎの平均寿命は延びてきました。ただ、ヒトと同じように加齢とともに腫瘍の発生率が上昇していきます。
上記に述べた、精巣、子宮、卵巣などの腫瘍だけでなく、扁平上皮癌、基底細胞腫などの皮膚の腫瘍、胸腺腫などの胸部の腫瘍などが多いです。治療方法としては、外科手術、化学療法、放射線療法があります。化学療法、放射線療法はうさぎにおいてはデータが乏しくプロトコールが確立されていない療法であり、施術においては十分な話し合いが必要と考えています。腫瘍の種類、進行度、予測される予後、治療コストなどを把握し、ベストと思える治療を行うのが重要です。

神経疾患

ウサギの神経疾患は原因の鑑別が難しいケースが少なくありません。てんかんなどの先天性のものあれば、熱中症や中毒、寄生虫に起因する事もあります。
写真の症状は斜頚という症状です。末梢性および中枢性の前庭障害が一般的な原因です。いくつか列記しますと
・ウサギキュウセンヒゼンダニ
・細菌性中耳炎・内耳炎・脳炎
・エンセファリトゾーン症
・前庭部、脳の腫瘍
などが鑑別診断にあがりますが、もちろん上記だけとは限りませんので、適切な治療方針をたてるべく必要な検査をご提示いたします。



ネザーランド・ホーランドロップ・ライオン・ピーターラビット・ファジーロップ・レッキス・
ドワーフ・ロップ・ミニウサギ・ジャージーウーリー・ブリタニアペチィーテ





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