減感作療法
減感作療法とは犬アトピー性皮膚炎の原因となっているアレルゲンを体に入れることで症状を和らげる治療法です。
少しずつアレルゲンを入れることで、徐々に体をアレルゲンに慣らします。
ヒトでは減感作療法を長期間行った方が治療中止後も減感作療法の効果が続きやすいことが報告されています。
犬アトピー性皮膚炎国際調査委員会による「犬のアトピー性皮膚炎の治療ガイドライン2010」においてみとめられ、ガイドライン上で推奨度Aと評価されています。
治療有効率は約70%と言われていますが、年以上の治療がおすすめされることもあり、根気の必要な治療でもあります。
従来のお薬の減薬、休薬ができたり、毎日内服していた子が頓服ですむようなになることもあります。
現在、犬の減感作療法治療薬は2種類あります。
①血液中のIgEを調べ、その結果に基づいたお薬を作成するもの。
②コナヒョウダニ抗原(Derf2)を利用したお薬。
減感作治療には疾病の適応の判断、最適な治療開始時期、費用、治療期間、メリット、デメリットがあります。
アレルギー・アトピーは生まれ持っての体質によるものであり、完治できるものではないという理解が必要です。
食事管理、スキンケア、お薬などにより適切な管理をしてあげることが、ペットのQOLの上昇に繋がります。